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【後編】宇宙飛行士 若田光一 × 宇宙兄弟技術監修 内山崇 45巻発売記念 特別対談!

宇宙のスペシャリストで『宇宙兄弟』技術監修もお願いしている内山崇さんと、ご存じ宇宙飛行士の若田光一さん、おふたりの対談もいよいよ後編。

前編はこちらから

自動化が進む宇宙開発において宇宙飛行士が担う役割や、その中で人間が月に行くことの意味。
そして現実の宇宙開発と『宇宙兄弟』の関係について、じっくり語っていただきました。

 

過酷なシミュレーションは、教官とのメンタルゲーム

 

内山 宇宙飛行士の訓練はたいへん過酷です。
特にクルーの命に関わるような部分では、厳しい訓練が課されます。シミュレーションをするときも、こんなこと起こり得ないだろうというような不具合が続々と投入されて、対応を迫られていきます。

本番でことが起きたら全力で対応するのは当然ですが、準備段階としての訓練があまりに厳しいと、いいかげん嫌になったりはしないものですか?ちなみに私はあまり好きじゃなかったのですが...笑

 

 

若田 おっしゃる通り、訓練はたいへんなことが本当に多いですよね。ただ前提として、実際にトラブルはよく起こるものです。
これまでのフライトでも、宇宙ステーションの組み立て時にロボットアームを動かすコンピュータの電源がショートして使えなくなったり。スペースシャトルが宇宙ステーションに接近するときのランデブーレーダーが壊れて、小さな望遠鏡みたいな光学装置を使ってランデブーしたり。

 

これらに平静に対処するには、想定内・想定外を含め万全の準備をしておくということに尽きます。それで宇宙飛行士は、過剰なまでに訓練を積み重ねていくことになるのです。

 

好きかどうかで言うと、最終的に「好きにならされた」というのが、正直なところですね。どうせやるなら、楽しまないと損ですから。
宇宙飛行士候補者の時のスペースシャトルの打上げや帰還等のシミュレーション訓練は英語が分からず、トラブルにも適切に対応できず、辛い経験を沢山しましたが、それから2年後の初めての宇宙飛行の前には、どんなチャレンジングな訓練でも楽しくて仕方なくなっていました。

 

 

若田 私の経験上いちばんトラブルが詰め込まれていたのは、

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