【コヤチュー部プレミアム会報誌試し読み第一弾】『宇宙兄弟』監修者インタビュー
こんにちは!
宇宙兄弟スタッフの近藤です!
昨年末に宇宙兄弟公式ファンクラブ「コヤチュー部プレミアム」の会報誌が
公開されました!
こちらのページでは、その記事の一部をお見せいたします!
こちらの記事はどなたでも読むことができますので、
もしよろしければお友達などとも共有して読んでくださいね^_^
今回は、
『宇宙兄弟』の技術監修者である肥後 尚之さんのインタビューを紹介します!
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クレーターに落ちた日々人とダミアン。
着陸船ルナランダーの元へ向かう六太とフィリップ。
『宇宙兄弟』は「まだ誰も経験したことのない月面の出来事」をリアリティに溢れる描写で伝えています。
こうしたリアリティを支えるのは、監修をしてくださっている各分野の専門家たち。
小山宙哉と監修者は、どのようなやりとりをされているのでしょうか?
連載開始当初から、技術監修として『宇宙兄弟』を支えてくださっている肥後尚之さんにお話を伺いました!
ー肥後さんが小山宙哉と初めて会ったのはいつ頃ですか?
初めてお会いしたのは、2007年8月23日。
『宇宙兄弟』の連載が始まる前のことです。
そのとき小山さんからいただいた、デビュー作品『ジジジイ -GGG-』の主人公デザインされた名刺を今も持っています!
最初の頃にいただいた質問で印象に残っているのは、
「JAXAとNASAの天井」についてですね。
私は天井なんてじっくり見たことがなかったので、すぐに答えられなかったんですよ。
漫画家さんて視点が違うなぁと思う出来事でした。
①日々人がクレーターに落ちるシーンの裏話
ー月面でトラブルを起こした人はいないから、ゼロから解決策を考えるんですよね。
まさに、そうですね。
「こうなったらどうなる?」をみんなでひたすらに考えるんです。
日々人がクレーターに落ちたときもそうでした。
ネームを読んでみたら、日々人が落ちてる展開に突然なっていたので、
「これからどうするんだろう」と思っていたら、
小山さんから「これからどうしましょう?」という相談がきてすごくびっくりした覚えがあります。
元々そんな話はなかったんですよ。
そこから「この方法で助けられるだろうか」「ギブソンに何か積んであるはずだ」とか、
みんなでワーワー言いながら解決策を探しましたね。
②閉鎖空間での富井君の発言裏話
大変なことも多いですが、監修をしていて嬉しいことや楽しいこともたくさんありました。
その一つが、小山さんから「六太たちの閉鎖空間での試験中に、
『宇宙開発に反対している人に反論する』という問題を出したらどのような回答が考えられますか?」と相談されたときのことです。
「なぜ人は宇宙に行くのでしょうか?」ということも聞かれたので、
「人間は地球の遺伝子だからではないか」という持論を力説してしまいました。
この考えを発見した瞬間、ものすごく嬉しくなって周囲に話しまくったのですが、
誰にも相手にしてもらえませんでした。
なんでわかってもらえないんだろう……と残念に思っていた時に小山さんから質問をされたので、
つい力が入ってしまったんですよね。
すると、
小山さんは僕の話を漫画にしてくださったんです!
26話の富井君のセリフを見たときは、僕はもうこの世に思い残すことはないと思ったほどでした。
「人間は地球の遺伝子」という考えが文字になって世の中に出たことは、すごくすごく嬉しかったです。
ただ、『宇宙兄弟』が人気作品になって映画やアニメでも盛り上がったのに、
「人間は地球の遺伝子」は全く話題にならなかったのは残念でした(笑)。
③「本気の失敗には価値がある」というセリフについての裏話
ここから先はぜひコヤチュー部プレミアム内で公開されている、
本編でお楽しみください!^_^