小山宙哉ラジオ「ノンノ・バビア」第65回「小山宙哉の映画がエエガナ『怒り』」

コヤチュー部プレミアム会員に向けて絶賛配信中の「小山宙哉のノンノ・バビア」。キャラクターの創造秘話や小山さんの好きなマンガや映画を掘り下げていく企画。
ときには、おたよりを元に本気の妄想をしてみたり。毎回バクバクなおしゃべりを、ほぼ全文テキストにしてお届けします。

宇宙兄弟スタッフのコムロです。

ムネです。

宇宙兄弟、小山です。

今日のコーナーは、「映画がエエガナ」解説編『怒り』でございます。
このコーナーは、小山宙哉と同じ映画を見て感想を言い合おうというコーナーです。
今回は、お便りに答えるパートと、小山さんの解説パートの2つに分けてお送りをしようと思ってます。

では、ラジオネーム「怒りのみかん」さん。
「3つの舞台の密度がすごくて俳優さんたちと監督の熱量を感じました。
ただ、テーマについてぼんやり見えた気はしたけれど、はっきり言葉にできませんでした。
小山さんはこの映画のテーマは何だと思いますか」

テーマは怒りじゃないですかね。ただ「怒り」って言っても、正解を言葉にするのは難しいと思いますよ。
その辺のテーマって、見る人の感じるところにもよりますからね。

「テーマはこれや」ということではないと?

あんまり答えを出してもしょうがないかなという。
見た人が感じたもの、それを感じてくださいということだと思うんですけど。
作中でも、いろんなタイプの怒りがあったんじゃないかなと思うんで。
世の中に対しての怒りだとか、人を信じきれなかったこと、自分への怒りみたいなね。
登場人物それぞれに。


なるほど。小山さんの解説はまた後でたっぷりと。
では次のお便りを。

ラジオネーム「結構映画好きなんです」さんからです。
「重い映画ですが、その分考えさせられることがたくさんありました。
小山先生は怒りという感情をどう考えていらっしゃいますか。
『宇宙兄弟』にあまり出てこない感情な気もしますが、詳しくお聞きしたいです」

あまり出てこないですね。怒りって多分、悲しみよりもずっと重いんじゃないですか。
だって許せないってことですから。どこに向けてもいいのかわからないし。
広瀬すずさんも作中で暴行にあったけど訴えないと。
それをやっても意味がないというようなことを、海で叫んでましたからね。どうしようもないっていう。
どこに向けていいかわからない、もどかしさがあるのが怒りなんかなっていうのが、
この映画の中で感じました。


『宇宙兄弟』の中に怒りっていうシーンがないと、僕も思うんですけど。

この映画、『怒り』っていうタイトルにもなってますけど、それがテーマになってるんで。
かなり特異な経験をしないとここまでにはいかないと思うんで。その部分を描いてるから、それでいいんですよ。
『宇宙兄弟』の場合はもうちょっと一般的なというか、重いものをテーマにしようっていう作品ではないから、
出てこないっていうのもありますからね。



